自然大好きさんからのメッセージ(posamunn’s diary)

環境活動をしています。とても大切なことなので学んだことを世界中の皆さまに発信していきたいと思います。

第8回京都地球環境の殿堂表彰式と国際シンポジウムに参加したリポート

2017年2月11日、第8回京都地球環境の殿堂表彰式に行ってきました。
今回の殿堂入り者は3人でした。

ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダノ氏は、前ウルグアイ大統領で、地球環境保全に関する世界的な普及啓発に貢献されました。表彰式には不参加でしたがビデオメッセージで「私たちが捨てているのはゴミだけではない」と話されていたのが印象でした。

オギュスタン・ベルク氏は、人間が自然の中に刻み込まれ両者の関係が風土そのものであるという風土学を構築して、環境と共生する思想の普及に貢献されました。

中村哲氏は、医者としてアフガニスタンに行ったあと水利事業に着手し、地球環境保全に貢献されました。

中村氏の記念講演で印象に残った内容です。

アフガニスタンでは、2000年の大干ばつの被害を受けました。そこで子どもが腸感染で亡くなりますが、それは飢餓のために体力がなくてちょっとした下痢でコロリと亡くなってしまうと話されました。きれいな水がない、水そのものがないから畑ができない、食べ物がないから飢餓でなくなる、という様子でした。そこで診療所より水が大切であると気づき、水路を作る計画をたてました。けれども建設会社はないし、システムもありません。そこで現地の人々といっしょに作業をしました。内乱状態のところでほとんどの人々は難民でした。資金もありませんからそこら辺の石を積んで堰をつくりました。そして水路が完成したとき「これで生きていける」と大喜びしたそうです。
話の中で「自然を無視して平和はない、この気持ちは共通だと思う」と言われたことが印象的でした。

国際シンポジウムでは、「人間は絵を描くように自然に線引きをしているが、ゴリラは線引きをしていない、全体の一つという見方をしている」という話が印象でした。

毎年このシンポジウムで感じることですが、我々人間は、すでに自然と一体である、人間も自然の一部である、地球のすべてのものが(生き物も、鉱物も)つながりあってこの素晴らしい地球があるのだとみんなわかっていると、つくづく思うのです。
そして、うれしい気持ちになります。
参加できてよかったです。